3月例会(こころをひとつに)を開催いたしました。

2022/03/27

(一社)甲府青年会議所は3月17日(木)に緑ヶ丘スポーツ公園大体育館(山梨県甲府市緑が丘2-8-2)にて、3月例会(こころをひとつに)を開催いたしました。

例会前日の3月16日23時36分には福島県を震源とするマグニチュード7の地震が発生し、宮城県及び福島県において震度6強の地震が観測され、山梨県甲府市においても震度4の地震が観測されました。

東北地方・関東地方にて停電・断水が発生し、東北自動車道や常磐自動車道において通行止めが発生しました。
また、2004年新潟県中越地震、2011年東日本大震災に続く新幹線の脱線事象が発生し報道されています。

 東日本大震災及びその後頻発する各種災害により、私たちの災害への危機意識は高くなっています。新型コロナウイルス感染症により、会員同士のコミュニケーションが薄れつつある状況下ですが、いざという時の備えとして、会員同士が災害をテーマした「防災脱出ゲーム」と「防災クイズ」へ挑戦することで防災への知見を高めるとともに、会員同士の親睦と今後の活動に対しての活力を高めることができました。

第一ゲーム『バスタオル担架』

災害発生時に、目の前で救助を必要とする方がいたら、皆様はどうやって救い出したらよいでしょうか。

災害時では、要救護者のいる場所まで車が行けるとは限りません。歩くことができない方を周囲の方と協力して運び出さなければならないとき、協力して救護することが大切となります。

一般家庭にある毛布やバスタオルが担架の代わりとなります。周りの人と力を合わせ負傷者を運びましょう。

第二ゲーム『バケツリレー』

火事は県内においても、大小問わなければ毎日のように起きています。地域によっては道路が狭く、消防車の出入りが困難な地区や、遠方で到着までに時間がかかるケースもあります。

地域の方や、周囲の方と協力して少しでも早く火元を消火することが減災にとっては重要となります。
ご自宅にあるバケツを集め、水を汲んで消火活動を行うのですが、水を満タンにしたバケツは非常に重く、火元までの移動が大変です。
皆様で協力してリレーにすることで、効果的に火元まで水を移動させることができます。

※体育館内でのレクリエーションのためペットボトルキャップを利用し、使用後のペットボトルキャップはポリオワクチンの資金にするため寄付しました。

第三ゲーム『水難レスキュー』

山梨県もかつては水害の多い地域でした。水害の際、危険を伴うのは、救護される側だけでなく、救護する側が巻き込まれてしまう危険があることです。
溺れている人がいる場合、絶対に泳いで助けに行くことは非常に危険です。急流に飲み込まれてしまったり、溺れている人がパニックになり、しがみついて一緒に溺れてしまう恐れがあります。

手拭いやハンドタオルを結び、ロープの代用として取り残されてしまった要救護者へ投げることで自身を危険にさらさず、しっかりと救護を行うことが可能となります。

 

第四ゲーム『キャタピラリレー』

建物内の火災では煙は天井から滞留します。高温で一酸化炭素などの有毒である煙を吸わないようにするため姿勢は低くしなければなりません。
また火災の煙は初期段階では白煙ですが、黄色に変わり、最後には黒煙に変わり、黒煙になると、視界はほとんど見えなくなります。

少しでも低い姿勢をとりながら、段ボールなど空洞のものを使い、中に入って転がしていくことで煙から逃れながら避難することができます。

 

コロナ禍における、コミュニケーショツールの変化は、意思の疎通や人間関係の構築に変化をもたらしております。
今回の3月例会では、防災脱出ゲームと防災クイズを通じて、他者とともに協力し合う機会を作り上げることで、会員同士の結びつきを高めていくことができました。
社会的な状況が困難な状況でも、一人ひとりの人間関係の構築ができていれば、一人で行う以上の成果を発揮することができます。

今年の(一社)甲府青年会議所のスローガンである「百打一音」を達成するためにも、会員同士の絆を結ぶきっかけとなった例会でした。