青少年育成事業『どうぶつクエスト』第4章を実施しました。

2022/07/27

7月9日(土)、7月10日(日)の2日間で青少年育成事業『山の都どうぶつクエスト』【第4章:山の都動物ツアー】を実施しました。『どうぶつクエスト』第4章は、1泊2日の活動をとおして、家畜の飼育環境や、希少な野生動物と人間の共生、駆除した鳥獣の活用方法について学ぶことを目的に開催されました。

 

1日目、最初の目的地は甲斐市にある黒富士農場です。多くの方が毎日一度は口にしている「鶏肉と卵」、とても身近にありながら普段あまり考えることのない家畜たちの生活環境について見学しました。

鶏たちは人間の道具ではなく生き物!というアニマルウェルフェアの考えのもと、鶏たちにとってできるだけ自然に近い飼育環境を作り、幸せな卵づくりを行うことの大切さについて学びました。

午後には北杜市の山梨県八ヶ岳自然ふれあいセンターへ移動し、公益社団法人キープ協会の自然案内人(レンジャー)によるガイドウォークでヤマネなど希少動物と人間との共生について学びました。

宿泊所は北杜市にある山梨県立八ヶ岳少年自然の家です。
1日目最後のイベントは、第3章で櫛形山に設置したカメラの映像の確認です。全てのグループのカメラに鹿が映っており、鹿の生態について学んだところで1日目の活動を終了しました。

2日目の午前中は、八ヶ岳猪鹿鳥の佐藤さんより有害鳥獣の駆除とわな猟について講義を受けました。
また、わなで捕まえた鹿を実際に解体し、ジビエカレーとしておいしくいただくことで、いのちの尊さや有難みを強く感じることができました。

午後は「有限会社印伝の山本」の協力のもと、県内で有害鳥獣として駆除された鹿の皮革を利用したウルシナシカ印伝の漆付け体験を行いました。午前中に引き続き、有害鳥獣として駆除された鹿に対し、ただ駆除するだけではなく、その活用方法を学ぶことができました。

最後にグループごとに2日間で学んだことをまとめました。
一人ひとりが今回の活動をしっかりと振り返り、学びを確かなものとすることにより「第5章:どうぶつたちの家づくり」につなげる活動を行うことができました。